広瀬隆=由木 匡

広瀬隆

1980年 由木匡(ゆきただす)は「なぞの旅」という童話を出版しました(絵:ピエール・クードロワ,物語:由木匡)。
出版を記念して,八重洲ブックセンターでサイン会が行われました。由木匡は37歳の新進気鋭の童話作家で天才と呼ばれていました。しかし,由木匡は,この後「こんなことをしてる場合ではない。もっと目の前にある問題と取り組むべきだ。」と言って,広瀬隆という実名に戻りました。
広瀬隆さんの「持丸長者幕末維新編」の出版記念講演03@八重洲ブックセンターGoogleビデオ)
広瀬さんの言葉
「…,わたしはここ数年,アメリカのブッシュたちがどうしようもない人殺しをしてですね,イラクだけでない,アフガンでも人殺しをして,世界中が見守っていることで,わたしは実を言うともうこの4年ほど前から『もういいや,こんなん書いても何の意味もない,いろんなところ行って学習会してきました。だけどもういいや』と『こんな人類は死んでしまえ』と思いました。…。ほんとですよ。…。『なんにも訴える価値はないんだ,とこの生物には。』そう思っていました。けどもね,わたしはこの人(桐生悠々)にあってから考えが変わりました。…」


広瀬隆さんにぜひ,日本の総理大臣になって欲しいと思う今日この頃。

「傍論」「傍論」と知ったかぶりするな

 イラク派兵差し止め訴訟の違憲判決で,『「傍論」だから,実質的な意味を持たない』という考えが政府関係者,右翼インターネット住人,さらには常識派弁護士からも主張されていますが,一般人の感覚からはかけ離れていますね。
 だいたい「傍論」なんて初めて聞いたし,傍論が判例としては意味を持ちにくいというのも初めて知りました。
 極めて一般人の常識・良識に近い解釈されている立派な弁護士の意見を見つけました。知ったかぶりの弁護士は,少しは勉強すべし。
弁護士阪口徳雄の自由発言
名古屋高裁自衛隊違憲ねじれ判決(司法・裁判33)
詳しくは,リンク先を見てもらうとして,簡単に書くと,
当たり前の判決…「原告の不当性の訴えを誠実に受け止めるなら,まず原告の訴えが妥当性があるかどうかを判断する。その次に,原告には原告適格があるかどうかを判断する」
最近のデタラメ判決…「原告は違法なことがあるから裁判所に判断してもらいたいのに,それについては何も判断を示さず,原告には適格がないから訴え却下」
 つまり,今回の判決で,イラク自衛隊派兵が違憲・違法であるという裁判官の判断は「傍論」とは言えない,ということです。
 人権派弁護士を名乗るなら,支配者側から押し付けられるくだらない司法界の常識を振り回して,庶民を煙に巻くのではなく,庶民のために悪習を打ち破る努力をすべき。さらに,現在の法制度が根本的におかしいので,まともな法律(地方自治法住民訴訟のような制度)を作れと弁護士会として声を大にすべき。
 青山邦夫裁判長は,現在の右傾化した政治状況の中で原告の思いに最大限に応えたわけで,改めて青山裁判長に感謝するとともに,「パソコンラックで首吊り自殺」という殺人事件に巻き込まれないように最大限の警戒を怠らないようにご忠告申し上げます。

イラク派兵差し止め訴訟実質勝訴

日本政府によるイラク派兵は憲法9条に違反するという画期的な判決が出ました。
【祝】イラク空自活動 一部違憲判断(NHK)映像アリ
この判決の面白いところ
1. 原告(市民運動側)が敗訴・被告(国側)が勝訴の形をとっているため,国側がどんなにこの判決が気に食わなくても,国側は上告できないこと(たぶん,裁判官はわざとやったんでは…)
2. 平和的生存権の実質的な侵害については,被害者は差し止め・損害賠償を求めることが出来るという判例が確定(9条の実質的な意味の担保)
3. 裁判所が違憲といっているのに,政府・自衛隊関係者は「そんなの関係ねぇ」と居直っていること。日本政府はいよいよ末期症状で,暴動が起きるよ,これでは。(あまりにも治安安定で失業寸前の警察関係者は仕事が増えるので大喜びでしょうが)



わたしが,最も心配するところ
この裁判の青山邦夫裁判長のいのち。
「自宅で」,「ショルダーバッグのひもを使って」,「パソコンラックで首吊り自殺」
という恐ろしい殺人が行われないことを切に願います。
マスコミの心ある記者の皆さんは,青山裁判長を応援して,孤立させない報道を行うよう切にお願いします。

戦争とは支配者と被支配者の戦いである

中国のタンカーも支援する佐世保基地
笑わせてくれますね。米国と中国が戦争する?日本と中国が戦争する?ひょっとしたら,本当にやるかもしれませんが,
米国・日本・中国の民衆が殺し合いをして,米国・日本・中国の支配者はそれをニヒルに笑いながら眺めつつ,札束の数を勘定している
のが実際なのでしょう。

嫌中・嫌韓も結構ですが,本当の敵に気づいて欲しいものです。

六ヶ所再処理工場の廃止を

青森県知事

今,青森県知事にお願いして,青森県知事に決断してもらえれば,5月から始まる六ヶ所再処理工場の本格操業は始めることが出来ないそうです。
事故がなくても,原子力発電所の300倍の放射能を空に海に撒き散らすそうです。

JanJan記事
六ヶ所再処理工場営業運転の危険(1)放射能で世界の1万5千人がガンで死亡か

グリーンピース・ジャパン青森県知事へのメールフォーム
スイッチオン グリーンエネルギー スイッチオフ 六ヶ所再処理工場
(電子メールだけでなく,プリントアウトして郵送でも届けてくれるそうです)

原子力発電は,放射性物質を1億倍にする危険物製造工場です(ウラン燃料を燃やすと始めのウランの放射能の1億倍の放射能を持つ放射性物質が出来る)。こんなものは,初めからやるべきではなかったのです。ウラン鉱山を持つロスチャイルド財閥が金儲けのために原子力産業を推進させました。日本の売国「保守」政治家(中曽根康弘など)が,自分たちの金儲けのためにそれに応えて原子力発電を日本に導入しました。
将来の何百代に渡る日本人は,核廃棄物の管理のために何万年の間,余分な出費を強いられます。まさに未来からの収奪です。
ここまで来てしまった以上,とにかく「再処理中止」,「原発解体」,「使用済み燃料はそのままで各都道府県が受益率に応じて監視・保管」(もちろん大都市がいちばん多い)するしかありません。

原発推進派が絶対に言い訳できない原発の2つの最悪問題
1. 原発の燃料棒交換・メンテナンスでは,作業者は絶対に被曝する。20代で死んでしまう作業者が実際にいる。
2. 原発立地地域では,実際に結婚差別(「自分の息子は敦賀出身の女の子とは結婚させない」)などの人権問題が発生している。

合同労組の組合員大会にて

わくわくする大会でした。
反戦・反原発で言いたいことを言ったので,すっきりしました。

私の発言に対して,
「ブラジル人労働者を支援することが,日本好きな人を増やし,戦争に反対することにつながる」
という反論?がありました。そのときは,時間がなくて反論できませんでしたので,この場で反論します。
まず上記発言はまったく正しく,外国人労働者を理不尽にこき使うことは,反日感情を醸成して将来的には百害あって一理なしなのは明からかで,デタラメを行う日本人経営者を糾弾するユニオンの闘いはまったく正しいものです。
その上で,この発言はわたしの発言
イラクアフガニスタンパレスチナで普通の子供,女性を含む庶民が無意味に殺害されている。そのことについて,昨年ユニオンは何かやって来たのか?」
という発言のなんら反論にはなっていないことを指摘しておきます。
まず,
1.現在進行形であるイラク人などへの虐殺(統計によるとイラクでの民間戦死者は最低でも8万人,最高の集計では100万人超といわれる)は,労働問題を解決してなんとかなるものではなく,今起こっている戦争に反対する以外,解決方法はないのだということを確認したいと思います。
さらに,「反論」には言外に
2.「ブラジル・ベトナム・中国等の在日外国人を支援するのは当然だが,イラク人,アフガニスタン人,パレスチナ人の民衆は支援しなくて当然=米国・イスラエル軍隊に殺されて当然」
という意味合いが含まれていて,これこそ

★ 差別 ★

以外の何物ではないと点を指摘したいと思います。

再反論をお待ちします。
わたしは既成政党のすべてを支持しませんから,どうせ孤独な戦いです。
いろいろな考えの人と議論できそうでワクワクします。

現代の銀行業は詐欺

イスラエル首相訪日隠蔽→イージス艦漁船撃沈隠蔽→三浦和義サイパン逮捕

という陰謀論を書いてみるテスト
 恐ろしいほど話題にならないのが,イスラエルオルメルト首相が訪日したこと。2/25〜2/27の3日間,日本に滞在し,2/27には福田首相と会談し,経済援助(「平和と繁栄の回廊」構想を着実に具体化させる)という名の利権構造=政治家ウハウハ儲かる路線の継続決定=パレスチナ人虐殺路線継続決定。

 この外交上の大問題を隠蔽するために,起こされたのがイージス艦による漁船撃沈(2/18)ではなかったのかと陰謀論を述べる。

 そして,この事故の報道を収束させるために,仕組まれたのが,三浦和義サイパン逮捕(2/23)ではなかったのかと陰謀論を述べる(これは他ブログで見つけたもののパクリ)。

 この2つのグチャグチャ状況の中で,オルメルトは無事,日本でのお仕事を終えることが出来ましたとさ。
 という日本国民総痴呆状態であったという陰謀論でした。

 マスコミ報道が,日本国民撹乱に使われていることを肌身で実感したのが,教育基本法改悪論議盛んなときに,突然盛んに報道されるようになった子供の自殺。自殺予告騒ぎもありました。子供の自殺は,その前も今でも同じように起こっているのでしょうが,まったく報道されませんね。子供が自殺するような事態を防ぐために教育基本法の「改正」が必要だという世論作りのためのフレームアップであったとしか考えようがありません。このとき以来,事件は作られるものだと裏読みする癖がついています。