戦争案内(1)

 今の日本の大学生は,北朝鮮からいつミサイルが飛んでくるか不安でしょうがないそうです。(週刊金曜日 第671号 2007年09月21日)「だから,日本も対抗できるだけの軍備を持たないとダメ」なんだそうで…。
 どこまで利己的なんですかね。その前に,イラクで人殺しをしている米軍の後方支援をしている航空自衛隊の活動を本気で止めようとしろよ。あんたが払った税金の一部は,人殺しをしている米軍の日本の駐留費と自衛隊の活動に使われています。あなたは,間接的にイラクの人たちを殺しています。(沖縄のキャンプシュワブに駐留している海兵隊員が,ファルージャの市民虐殺の犯人。イラク開戦時にバクダッドに巡航ミサイルを撃ち込んだのは,横須賀駐留の海軍の船です)
 イラクの人たちは死んでも知ったことではないが,自分の命は絶対に守りたい」って,そんな理屈通るわけないでしょ。

なぜ,戦争が起こるのか?映画監督の高岩仁さんが書いた「戦争案内」をご紹介します。

はじめに
…フィリピンの歴史学者レナト・コンスタンティーノさんでした。彼に、日本の侵略は、フィリピンにとってどういうことだったのかを、インタビューして帰ろうとしているときに『それにしても日本人は今まで、一度も自国の歴史を正しく理解したことがないのでは?』といわれました。私たちはびっくりして「それは
一体どういう事ですか?」と問いますと「目本の歴史書や、歴史教科書をたくさん調べましたが、今まで日本が行ってきたアジアに対する侵略戦争の張本人を、すべて軍人や政治家として描いています。しかし基本的に軍人や政治家は、企て操られた操り人形の役をしたにすぎません。戦争を必要として計画して、企て軍人や政治家を操って莫大な利益を上げてきたのは、財閥・姿本家たちですよ。しかし日本の歴史書には、このことはどこにも書いてありませんね」といわれました。
 これはコンスタンティーノさんだけではなく、フィリピンでインタビューをしたフィリピン大学の法学部長マガローナ氏、経済学研究所長のオフレネオ氏も同じことをいっていました。この考えが、フィリピンの人たちの一般的な見解であること、そしてそれを象徴するものも発見しました。それはマニラ市庁舎の大ホールに描かれた歴史壁画です。日本侵略時代の絵は、日の丸の前で天皇が、ニクツと笑っていて、その下で日本軍が万歳をしている。その足下にはフィリピンの民衆が踏み付けにされています。そしてその全体をいかにも燥っているようなような妖怪が描かれていました。この妖怪こそが財閥・資本家を意味しているのです。それから私たちは、改めて本格的に今度のシリーズの中心テーマに、戦争の原因の追究を置きました。
高谷 仁


続く
現代の銀行業は詐欺