山内徳信さん当選!!

今回の参議院選挙の結果についてマスコミの報道の仕方はアレですが…,まあいいや.
山内徳信当選
自分の投票した候補が当選するのは嬉しいものです
琉球新報の記事

山内氏、比例で当選 社民立候補9人中2位

 参院選比例代表で、社民党新人の元県出納長・山内徳信氏(72)が30日未明、当選を決めた。山内氏は同日午前4時45分ごろ、宜野湾市長田の選対本部事務所で「大田昌秀さんの後をきちっと継承でき平和の声を絶やさない大きな1議席だ。教科書改ざん問題や新基地建設反対など平和の問題に具体的に取り組む」などと抱負を述べた。
 社民党比例代表で2議席を獲得。山内氏は14万5666票を獲得し、社民党立候補者9人のうち2位だった。
 革新支持層を中心に県内で支持を広げたほか、全国各地を回り、九州や関西、関東などでも社民党支持層や県出身者などに浸透を図った。
 元読谷村長として基地返還と跡地利用、平和行政を進めた実績が強みとなった。
 このほか県内から比例代表に出馬した共産党新日本婦人の会県本部会長・前田芙美子氏(58)、国民新党の前県議・呉屋宏氏(48)、自民党全国老人福祉施設協議会副会長・仲宗根康人氏(48)は落選した。
 山内徳信(やまうち・とくしん) 1935年2月15日生まれ、読谷村出身。72歳。琉球大卒。教員を経て74年読谷村長に初当選、6期務めた。大田県政時代の98年に県出納長。現在「基地の県内移設に反対する県民会議」共同代表。
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 山内氏の当選で県選出・出身国会議員は衆院議員7人、参院議員4人の11人のままとなったが、与党5人、野党6人で与野党が逆転した。

琉球新報の記事

糸数、山内氏 検定撤回に強い決意
 琉球新報社は30日午前、29日実施の参院選沖縄選挙区で返り咲きを果たした社大党副委員長・糸数慶子氏(59)=無所属=と比例代表で初当選した元県出納長・山内徳信氏(72)=社民=を那覇市天久の本社に招き、嘉数武編集局長が今後の取り組みについてインタビューした。沖縄戦「集団自決」への日本軍の強制などの記述を削除・修正した高校歴史教科書検定問題について、糸数氏は「県民大会を成功させ県民の思いを伝える」、山内氏は「県民大会を開いても国が聞かないなら1000人規模の撤回要求団で上京すべきだ」と述べ、記述復活に強い決意で取り組む考えを示した。
 糸数氏は、勝因に関し「年金や政治とカネの問題など、安倍政権への怒りがあった。県内でも教科書問題、養護学校への米軍装甲車侵入などの状況もあり、今の政権を変えてほしいとの期待が集まった」と述べた。
 当選後、真っ先に取り組む課題では「年金と同時並行で、歴史教科書の改ざんをきちんと元に戻していく」と年金問題教科書検定問題に強い決意で臨むと強調した。
 米軍普天間飛行場移設問題では「これまで日米政府で正式に国外移設を俎上(そじょう)に載せていない。これを国会で提起し、米政府への要請も徹底していく」と国外移設実現に取り組む考えを示した。
 今後の所属については「無所属で頑張る」と表明した。
 山内氏は勝因について「憲法が危ない、平和実現のために戦う国会議員を押し出そうという気持ちが集まった」と述べた。普天間移設問題では「グアムのアンダーセン基地に移せば早期に移転できる。沖縄の政治力、県民の力を結集して日米政府を動かす」と述べた。

沖縄タイムス記事

山内氏が初当選/比例代表社民2位
 参院選比例代表で、元県出納長の山内徳信氏(72)=社民公認=が初当選を果たした。得票数十四万五千六百六十六票で、社民党二位だった。

 三十日午前四時半ごろに当選が確実になった山内氏は、宜野湾市の選対本部で「沖縄から平和を訴えた大田昌秀参院議員を継承し、平和の声を絶やさずに訴え続ける一議席は極めて大きい」と喜びの声を上げた。

 山内氏は選挙期間中、「沖縄の平和の願いと国政をつなげたい」などと平和政策をアピール。米軍読谷補助飛行場の返還合意を実現した読谷村長時代の実績を基に、憲法九条改正反対や普天間飛行場の県内移設反対を訴え、本島中部を中心に活発な運動を展開した。県外でも、名護市辺野古への普天間飛行場代替施設建設反対運動などで培ったネットワークを生かして支持を拡大した。

 山内氏は「改憲年金問題など、信用できない政権に対して危機感を持った人々が、政治の流れを止めようと真剣に取り組んだおかげで当選できた」と選挙戦を振り返った。

 国会での取り組みについては「最も大事なテーマである平和問題などに具体的に取り組み、憲法改悪の動きを阻止する」と決意を述べた。

 山内氏は一九五八年に琉球大学文理学部を卒業。十七年間の高校教諭を経て、七四年から九八年まで読谷村長を六期務めた。九八年に大田県政の出納長に就任した。

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「平和守る」決意新た/国会で師弟タッグへ


 「平和の議席が二つに増えた」。参院選比例代表で初当選を果たした山内徳信さん(72)は投開票の翌三十日午前四時四十分ごろになって報道各社の「当確」が出そろい、やっと勝利を確信した。夜が明けると、一足先に沖縄選挙区で当選を決めた糸数慶子さん(59)と、「議員同士」として初めて対面。かつての教え子に「追い掛けてきたよ。国会ではあなたが先輩だ」と握手を求め、糸数さんも「恩師とそろってうれしいです」と、満面の笑みで手を握り返した。基地、教科書検定、と二人を待つ課題は山積。県民からは早速、期待と注文が相次いだ。

 山内さんは同日午前零時四十分ごろ、妻のミサエさん(69)とともに宜野湾市長田の選対本部に入った。社民党の比例二議席獲得が伝えられても当選者の顔触れがなかなか確定せず、四時間にわたってこぶしを握ってテレビ画面を見詰めた。

 当確が決まった瞬間はもどかしさが一転、「やった」「信じていた」と支持者の歓喜が爆発。真っ黒に日焼けした山内さんは「これ以上ない喜びだ。(当確までの四時間は)選挙運動の期間に匹敵する長さだった」と目を潤ませた。

 その後にあいさつ回りをして一睡もできなかったというが、朝も「当選すれば大丈夫。まったく疲れはない」と元気いっぱい。「ほやほやの一年生」と周囲を笑わせつつも、「これだけ問題を抱えている沖縄の声を届ける」と力を込めた。

 午前八時すぎには那覇市おもろまち沖縄タイムス社で、読谷高校教諭時代の教え子だった糸数さんと当選後初めて顔を合わせ、「良かったねえ」と手を取り合った。「互いに相乗効果が出る。一人欠けてもいけない」と、教室から国会に舞台を移し、「師弟関係」の共闘を誓った。

 糸数さんは三十日未明、山内さんの選対本部から那覇市繁多川の自宅に帰った後も報道番組に見入り、当確を見届けて「飛び上がって喜んだ」という。「基地、教科書検定と共通の問題で一緒に大きな動きをつくっていける」。山内さんに「先生」と呼び掛け、「いつまでたっても恩師。(国会で)水先案内をします」と喜びを分かち合った。

 糸数さんはこの日、二十分ほど仮眠しただけで起床。選挙期間中、毎朝取っていた夫の隆さん(58)の野菜スープを飲み、「きょうは格別です」と顔をほころばせた。傍らの隆さんは「知事選後、政治をやめようと話したこともあったが、多くの声に支えられた」と、感慨深げに語った。

 全県選挙で過去最高の得票が確定し、「票の重みと責任をずしりと感じる」と糸数さん。早速、那覇新都心の街頭に立ち、有権者に手を振って感謝の気持ちを伝えた。「辺野古と高江もきょう中に行きたいけど、日程がやりくりできるか」。エネルギッシュに、二期目のスタートを切った。

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